公開日:2026.04.11(更新日:2026.04.07)

給湯管更新工事の実例紹介|マンションでの工事の流れ・注意点まとめBlog

今回は賃貸マンションでの給湯管更新工事の施工事例をご紹介致します。

こちらのお部屋では水回りを含めて間取り変更のリフォームを実施されていたようで室内は新築同様でしたが、古い既存の配管をそのまま使用されて一部のみ架橋ポリエチレン管に変更されていました。当然新しくした配管では漏れておらず、使いまわした既存の給湯管(銅管)で大量に漏れていました。該当するお部屋が1階だったこともあり床下で漏れ続けてしまったため発見も遅れてしまいました。


施工事例の概要(マンション給湯管更新工事)

長年使用されてきた給湯配管(銅管)は、経年劣化による腐食やスケールの蓄積が進み、漏水リスクの増大や給湯能力の低下といった問題を引き起こします。こうした背景から、本マンションでは計画的な大規模修繕の一環として給湯管の全面更新を実施しました。

今回の工事では、既存の金属管から耐久性・耐食性に優れた樹脂管への更新を採用。これにより、今後長期にわたって安定した給湯環境を維持できるだけでなく、将来的なメンテナンスコストの削減も期待されています。

また、居住者が生活しながらの工事となるため、事前説明の実施や工程ごとの周知徹底など、住民対応にも重点が置かれました。工事中の断水時間の最小化や騒音対策など、生活への影響をできる限り抑える工夫も行われています。

このように本施工事例は、「老朽化への対応」「将来リスクの回避」「居住者への配慮」という3つの観点をバランスよく実現した給湯管更新工事の一例となっています。


給湯管更新工事の施工内容

採用した工法とその理由

本施工事例では、「更新工法(配管の全面更新)」を採用しました。これは既存の給湯管を新しい配管へ取り替える方法で、部分補修や更生工事に比べて初期コストは高くなるものの、長期的な安全性と耐久性に優れている点が大きな特徴です。

今回のマンションでは、配管内部の腐食が広範囲に進行しており、部分的な補修では根本的な解決が難しい状況でした。また、今後の漏水リスクや突発的なトラブルを未然に防ぐためにも、全面更新が最適と判断されました。

さらに、専有部内の配管も含めて更新することで、建物全体の給湯環境を均一に改善できる点も採用理由の一つです。結果として、将来的な修繕計画の安定化にもつながります。


使用した配管材料について

新たに採用した配管材料は、耐久性・耐食性に優れた「架橋ポリエチレン管(PE-X管)」です。この材料は、従来の金属管と比較して錆びることがなく、長期間にわたり安定した性能を維持できる点が特徴です。

また、柔軟性が高いため施工性にも優れており、既存の配管ルートに沿った敷設がしやすいというメリットがあります。これにより、壁や床の解体範囲を最小限に抑え、居住者への負担軽減にもつながりました。

さらに、保温性にも優れているため、給湯時の熱損失を抑え、省エネルギー効果も期待できます。近年ではマンションの給湯管更新において主流となっている材料の一つです。


工事の具体的な流れ

本工事は、居住者が生活を続けながら実施するため、工程管理と事前準備が非常に重要となります。主な流れは以下の通りです。

まず、工事開始前に入居者様への具体的な説明、工事内容やスケジュール、注意点を共有します。

次に、共用部から専有部にかけて既存配管の撤去作業を実施します。同時に、新しい配管の設置作業を進め、接続・固定を行います。この際、断水時間をできる限り短縮するよう工程が組まれています。

配管設置後は、通水試験や圧力試験を行い、漏れや不具合がないかを厳密にチェックします。問題がなければ仕上げ作業として、壁や床の復旧を行い、工事完了となります。

最後に、全体の最終確認と引き渡しを実施し、入居者様や管理会社様へ報告を行います。


居住者への影響(断水・騒音など)

給湯管更新工事では、居住者の生活に一定の影響が生じます。主なものとしては以下の通りです。

まず、工事中は一時的に断水や給湯停止が発生します。

次に、配管の撤去・設置に伴う作業音(騒音)や振動が発生します。特に壁や床の開口作業時には一時的に大きな音が出るため、作業時間帯は日中(主に9時〜17時)に限定されました。


施工後の効果・改善点

水漏れリスクの改善

給湯管更新工事の実施により、最も大きな効果として挙げられるのが水漏れリスクの大幅な低減です。
施工前は、配管内部の腐食や経年劣化により、目に見えない部分で損傷が進行している状態でした。このような状況では、突発的な漏水事故が発生する可能性が高く、下階への被害や高額な修繕費用につながるリスクが常に伴います。

今回、新たに耐久性・耐食性に優れた配管へ更新したことで、これらのリスクを根本から解消することができました。特に専有部を含めた全面更新を行ったことで、「どこか一部だけ古い配管が残る」といった不安要素もなくなり、建物全体としての安全性が大きく向上しています。

長期的に見ても、突発的なトラブル対応や緊急工事の必要性が減少するため、管理面・コスト面の両方において大きなメリットがあると言えます。


水圧・お湯の安定性の変化

施工後、多くの住戸で実感されたのが水圧および給湯の安定性の向上です。
更新前は、配管内部に蓄積した錆やスケールの影響により、お湯の出が悪くなったり、水圧が不安定になるケースが見られました。また、給湯開始時に赤水が発生するなど、日常生活に支障をきたす場面もありました。

新しい配管に交換したことで、これらの問題は解消され、安定した水量・水圧でスムーズにお湯が供給される環境が実現しています。特に、複数箇所で同時にお湯を使用した際でも水圧の低下が起きにくくなり、生活の快適性が向上しました。

さらに、配管の保温性能の向上により、給湯時の温度ムラが減少し、より効率的でストレスのない使用感が得られています。


給湯管更新工事でよくある質問

築何年で実施すべき?

給湯管更新工事の実施時期は、一般的に築20年〜30年程度がひとつの目安とされています。特に従来の金属管(鋼管など)を使用している場合、この時期から内部腐食が進行しやすくなり、漏水リスクが高まります。

ただし、築年数だけで判断するのではなく、以下のような症状が見られる場合は早めの検討が重要です。

  • 赤水が出る
  • お湯の出が悪い・水圧が低下している
  • 配管からの異音や振動がある
  • 過去に漏水トラブルが発生している

これらのサインがある場合、配管の劣化が進んでいる可能性が高いため、専門業者による調査・診断を行い、更新時期を見極めることが推奨されます。計画的な更新により、突発的な事故や高額な修繕費用を未然に防ぐことができます。


住みながら工事は可能?

はい、多くのマンションで住みながらの工事が可能です。実際の給湯管更新工事は、居住者が生活を続けたまま実施されるケースが一般的です。

ただし、工事期間中は以下のような影響があります。

  • 数時間〜半日程度の断水・給湯停止
  • 日中の作業による騒音
  • 作業員の出入り

そのため、事前に工事スケジュールや注意点がしっかり周知されることが重要です。

最近では、短時間で施工できる工法や、居住者への負担を軽減する施工技術も進化しており、以前に比べてストレスの少ない工事が実現されています。


他の修繕工事と同時に行うべき?

給湯管更新工事は、大規模修繕工事と同時に実施するのが非常に効果的とされています。

その理由として、以下のメリットがあります。

  • 足場や共用部の養生を共用でき、コスト削減につながる
  • 工事の重複を避け、居住者への負担を軽減できる
  • 修繕計画を一体化することで、長期的な維持管理がしやすくなる

特に、築20年以上のマンションでは、外壁修繕や防水工事などと同時期に検討されるケースが多く、効率的な工事計画が可能になります。

一方で、給湯管の劣化状況によっては、他の工事を待たずに早急な対応が必要な場合もあります。そのため、長期修繕計画と現状の劣化状況を踏まえ、最適なタイミングを見極めることが重要です。


最後に

今回は給湯管更新工事の一例を投稿させていただきました。

今回のようにマンション、アパートの配管更新工事は基本的には入居者様が住んでいながら工事するケースが大半なので入居者様の御協力なしでは成り立ちません。その中で入居者様の負担にならないよう出来る限りシンプルな配管ルートの見極めが非常に大事になってきます。こちらの物件は床高が比較的ある物件だったためすべて床下で隠蔽配管することが出来ました。

今後もご依頼いただいた物件の状況に合わせて、最善の作業を心がけてまいりますので引き続きよろしくお願いいたします。

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