公開日:2026.04.08(更新日:2026.04.05)

マンションの水回り改善|鉄管→塩ビ管交換で水漏れリスクを解消Blog

今回はマンションのパイプスペース内の給水管漏水修繕の施工事例になります。漏水箇所を一部塩ビ管に組み替えた修繕方法になりますので是非参考にしてみて下さい。

鉄管が腐食してしまい漏水する。このような事例は築30年を経過した物件では給水管、排水管ともによく見受けられます。特にマンション、アパートでは上階からの水漏れは致命的で下の階の天井に漏れてしまうため、被害が拡大してしまうケースも少なくありません。今回は漏水箇所のみ部分的に鉄管から塩ビ管に組み換えと同時に減圧弁も交換し、通水確認後は凍結防止の保温材を巻き付けて完了となりました。被害が大きくなる前に配管を新しくしてしまうのも一つの方法かもしれませんね。

弊社では部分的な漏水修繕、室内を含む全面更新工事も可能ですので是非一度お問い合わせください。

鉄管とは?特徴とメリット・デメリット

鉄管の特徴

  • 金属製で頑丈、外力や高圧に強い
  • 熱には比較的強いが、湿気や水分に弱く錆びやすい
  • 主に給水・屋内配管で使われてきた歴史がある

鉄管のメリット

  • 強度が高く破損しにくい
  • 高温の水や蒸気にも耐えられる
  • 長年の実績があるため施工法が確立している

鉄管のデメリット

  • 錆びや腐食による水漏れリスクがある
  • 重量があり、施工や運搬が大変
  • 継手交換や修理がやや難しい

塩ビ管(PVC管)とは?特徴とメリット・デメリット

塩ビ管の特徴

  • 軽量で扱いやすいプラスチック製の配管
  • 錆びないため水質や腐食の心配が少ない
  • 接着剤や専用継手で簡単に接続可能

塩ビ管のメリット

  • 軽くて施工が簡単、DIYでも扱いやすい
  • 錆びず、腐食の心配がほとんどない
  • 継手交換や修理も容易でメンテナンス性が高い
  • 価格が比較的安価

塩ビ管のデメリット

  • 高温や直射日光には弱い(変形の可能性あり)
  • 衝撃に弱く、強く叩くと割れることがある
  • 鉄管ほどの耐圧性能はない

鉄管から塩ビ管に替える主な理由

1. 錆や腐食による水漏れリスクを減らす

鉄管は金属なので、長年の使用で錆が発生しやすく、腐食による水漏れトラブルが起こることがあります。
一方、塩ビ管はプラスチック製で錆びないため、水漏れリスクを大幅に減らせます

2. メンテナンスや修理が簡単になる

鉄管は継手や接続部分が特殊で、修理や交換が専門的になります。
塩ビ管は接着剤や簡単な継手でつなぐことができ、DIYや部分修理が容易です。

3. 長寿命でコストパフォーマンスが高い

鉄管は錆びや腐食で交換が必要になる場合がありますが、塩ビ管は耐腐食性が高く、長期間使えるためランニングコストが低くなります

4. 施工が簡単で安全

塩ビ管は軽量で扱いやすいため、狭いPS内でも施工が簡単です。また、工具も少なく済むので作業者への負担が少ないのもメリットです。


PS内の配管をチェックする

パイプスペース(PS)の確認ポイント

  • 配管の配置や長さを事前に確認
  • 周囲の壁や床を傷つけないように養生

錆や腐食のチェック方法

  • 赤茶色の錆があるか目視
  • 漏れ跡や湿りがないか確認

鉄管の取り外し手順

  1. 水抜き
    • 元栓を閉めて蛇口を開き、残水を排出
  2. 鉄管のカット
    • パイプカッターやハンドソーで慎重に切断
    • 鉄粉や破片が飛ぶのでマスク・ゴーグル必須
  3. 古いパイプの処理
    • 錆びた鉄管は手袋を着用して廃棄
    • 自治体の指示に従うか、金属回収業者に依頼

塩ビ管への組み換え手順

  1. 管のサイズと継手を確認
    • 鉄管の内径と同じサイズの塩ビ管を用意
    • 継手の種類を確認して経路を決定
  2. 塩ビ管の接続
    • 接着剤を管の端面と継手内側に塗布
    • しっかり差し込み、指示時間通り乾燥させる
  3. 配管の固定
    • 支え金具で塩ビ管を固定し、たわみを防ぐ
    • 緩みやすい箇所はネジで補強

交換後の確認

  1. 水漏れチェック
    • 元栓を開けて全体に水を流す
    • 継手や管の接続部に漏れがないか確認
  2. 最終確認
    • 配管周りを拭き、PS内を整理
    • 異音や緩みがないかチェック

■ 給水管の減圧弁とは?

減圧弁とは、水道管内の水圧を適切なレベルまで下げて安定させる装置です。特に高層建築や水圧の高い地域では、そのままの圧力で水を供給すると配管や機器に負担がかかるため、減圧弁が必要になります。


■ 減圧弁の役割

  1. 水圧の安定化
     水道本管の圧力は時間帯や地域によって変動します。減圧弁はこれを一定に保ち、安定した給水を実現します。
  2. 設備の保護
     過剰な水圧は配管の破損や水漏れの原因になります。減圧弁は設備寿命を延ばす役割も果たします。
  3. 節水効果
     適正な水圧に調整することで、無駄な水の使用を防ぐ効果も期待できます。

■ 減圧弁の仕組み

減圧弁は主に以下の構造で動作します:

  • ダイヤフラム(膜)
  • スプリング(バネ)
  • バルブ機構

水が流入すると、その圧力に応じてダイヤフラムが動き、バルブの開閉を調整します。設定された圧力以上になるとバルブが閉まり、水圧を下げる仕組みです。


■ よくあるトラブルと原因

  1. 水圧が弱い
     → 減圧弁の設定圧が低すぎる、または内部の詰まりが原因
  2. 水圧が高すぎる
     → 弁の故障や劣化により正常に制御できていない可能性
  3. 異音(ウォーターハンマーなど)
     → 急激な圧力変動や弁の不具合
  4. 水漏れ
     → パッキンの劣化や内部部品の摩耗

■ メンテナンスと点検のポイント

  • 定期的な圧力チェック(年1回以上が目安)
  • フィルターや内部部品の清掃
  • 異音・振動の有無の確認
  • 使用年数(10年前後)を目安に交換検討

※専門業者による点検を推奨します。


■ 減圧弁の設置が必要なケース

  • 高層マンションやビル
  • 水道本管の圧力が高い地域
  • 給湯器や精密機器を使用している家庭

■配管の保温材とは?

給水管に保温材が必要な理由

給水管は外気温の影響を受けやすく、特に屋外や床下、壁内などの冷えやすい場所では凍結リスクが高まります。水は0℃で凍ると体積が膨張するため、配管に大きな負荷がかかり、最悪の場合は破裂してしまいます。

保温材を巻くことで以下のメリットがあります:

  • 凍結防止
  • 配管の劣化防止
  • 結露の抑制
  • 冷水・温水の温度保持(省エネ効果)

主な保温材の種類

1. 発泡ポリエチレン系

最も一般的なタイプで、軽量かつ施工が簡単。ホームセンターでも手に入りやすく、DIYにも向いています。

2. ゴム系保温材

柔軟性があり、曲がり部分や複雑な配管にもフィット。耐久性が高く、業務用でもよく使用されます。

3. グラスウール系

断熱性能が高く、主に屋内配管で使用されますが、防水処理が必要です。


保温材の施工方法(基本)

  1. 配管の外径に合ったサイズの保温材を選ぶ
  2. 縦に切れ込みの入った保温材を配管にかぶせる
  3. 継ぎ目をテープでしっかり固定
  4. 屋外の場合は防水テープやカバーで仕上げる

※隙間があるとそこから冷気が入り、凍結の原因になるため注意しましょう。


よくあるトラブルと対策

極寒地域での対策不足
→ 保温材だけでなく、ヒーター付きの凍結防止帯の併用がおすすめです。(基本的に都内ではヒーター線は必要ありません)

保温材が劣化している
→ 紫外線や風雨で劣化するため、定期的な点検・交換が必要です。

施工が不十分
→ 継ぎ目やエルボ部分(曲がり角)をしっかりカバーすることが重要です。


最後に

今回はパイプスペース内での給水(鉄管)の漏水修繕の施工事例を掲載しました。

メーター周辺の鉄管を外すときはネジが錆びてパイプがもげてしまうこともあるので、いつも以上に慎重になります。今回は漏水箇所以外のネジは比較的キレイでしたので、すんなり外すことが出来ましたが、過去に鉄管がもげて水が噴き出してしまった事もあります。同じ水道屋さんならこの気持ちわかってもらえると思います。

些細な相談でも大丈夫です!水回りに関することであればいつでもご連絡お待ちしております。


これからも皆様のお役に立てるように努力を重ねてまいりますので引き続きよろしくお願い致します。

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